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be melted.

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その日は溶けてしまいそうな位暑い日だったと覚えている。


じめじめとした梅雨が終わりを告げ、空を見上げると眩しい日差しが目に飛び込んでくる。

世間はもう夏休みだ。近所の子供達が暑さに負けず元気に遊んでいる。


夏休みと言えども、私のような学生にはあってないようなものだ。

学校と家の往復。普段と変わらない毎日。



あまりの暑さで頭が茹だっていたのかもしれない。

もしくは平凡な毎日に刺激を求めていたのか。

それは今となってはもう、わからないことである。



はっ、と。携帯のバイブレーションで目が覚めた。

寝ぼけた頭で、学校から帰宅してそのまま寝てしまっていたことをかろうじて自覚する。

携帯の時刻を見るとまだ夕方前だ。そして見知らぬアドレス。


--こんにちは。もしよかったらメールしませんか?--


たった一文だけのシンプルな文面だった。

投稿者 8kktw2 | 返信 (1) | トラックバック (0)

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Re: be melted.

小説ですか?

返信

綺麗な文ですね。

現実に知らないアドレスからメールが来ても

「出会い系でしょ」って呆れながら

「消去」ボタン押して終わりだろうけど

小説で同じシーンがあると

どうしてこうもドキドキしてしまうんでしょう。

投稿者 uqachq | 返信 (0)

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