be melted. |
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どこの誰だか、性別すらわからない状態で送信ボタンを押すのは少し勇気が要った。
きっと普段の私なら出来ない芸当だ。
でもなぜか無視出来なかった。
私の背中を押してくれたのは何だったのだろう。
互いにアドレスしか知らない関係から始まったやり取りは、思っていたよりも楽しかった。
やり取りを続けるうちにアドレス以外の情報も色々とわかってきた。
私の知らない遠い街で働いていること。
眺めのいい高台に住んでいること。
新人教育を任されて最近てんてこ舞いなこと。
対して私も、担任の口癖が変だとかたわいもない世間話ばかりだったけれど。
メールが届くのを楽しみにしている自分に気づくのはそう遅くはなかった。
投稿者 8kktw2 | 返信 (0) | トラックバック (0)