be melted. |
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それは夏が終わりに近づき、少しだけ秋の匂いがしてきた頃だったと思う。
昼食はいつも母の作ったお弁当を食べていた。
さすが何年も作り続けているだけあって、娘の好みが熟知されているお弁当だった。
食べることと寝ることが取り柄だった私は、毎日その時間を楽しみにしていたのだった。
突然、そんな私に変化が起きた。
お弁当を食べ切ることが出来なくなってしまったのだ。
頑張って食べよう、食べようと思っても胸がいっぱいでご飯を飲み込めない。
嫌いなおかずが入っていたとか、味付けを失敗してたとかそういう訳ではない。
とにかく胸がいっぱいで苦しくて、どうしようもなかった。
生まれてからこんな体験をしたことはなかったので、何が原因なのかもさっぱりわからなかった。
何か変な病気にでもかかったのかとすら思った。
でもひとつ、気づいたのだ。
彼とメールをしている時、少しだけ、苦しさが和らぐことに。
投稿者 8kktw2 | 返信 (0) | トラックバック (0)