be melted. |
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それからしばらくは、メールと電話でのやり取りが続いた。
メールが、電話が来る度に私の想いはどんどん膨らんでいった。
…向こうの気持ちはわからないままだったけれど。
いつの間にか雪は溶け、ふと周りを見渡すと桜がちらほら咲き始める季節になっていた。
私は進級し受験生になった、というよりなってしまった。
出来るならばなりたくなかった。
彼が受験勉強の妨げになるといけないから、とメールや電話の回数を減らすと言って来たのだ。
せっかくの、唯一の楽しみが奪われてしまうようで悲しかった。
私の中で彼はこんなにも大きな存在になっているのに。
連絡のない夜はとても寂しい。
もしかしたら嫌われてしまったのかも、と不安が心を駆け巡る。
私はひとり、そんな思いに駆られながら眠れない夜を過ごした。
来なければいいのに、夜なんて。
投稿者 8kktw2 | 返信 (0) | トラックバック (0)